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2015年12月7日更新
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    水虫とバクテリアの混合感染
    夏になると水虫に悩まされる方も多いと思います。しかし、水虫だと思って自己流の治療をしていると、病状が悪化することもあります。

    足の指の間や足にできる水虫は外用真菌剤を根気よく塗っていると治りますが、2週間くらい続けても全く効果がみられない場合、または悪化している場合は、水虫で割れた皮膚からバクテリアが入ってしまったことによる「真菌とバクテリアの混合感染」の可能性があります。

    この場合は感染が広がり足が真っ赤になってしまうこともあります。この時点では自己流の治療は大変危険です。すぐに専門家にみてもらいましょう。

    最初は水虫で始まっても、混合感染のような複雑なケースでは、足にできた傷が治りにくくなります。

    その場合は創傷ケアセンターに相談することもできます。


    水虫とバクテリアの混合感染で入院治療が必要となった例

     

    陥入爪(かんにゅうそう)の注意点

    巻き爪ができて、足の指が化膿したことは
    ありませんか?

    足の指の巻き爪の唯一の完全な治療は食い込んでいる爪を取り出すことです。
    軟膏をぬったり足浴をしてもその場しのぎにしかすぎません。
    足の指への血流が悪い人が化膿したまま指を放っておくと皮膚が潰瘍化し、大変治りにくくなります。
    巻き爪が原因の皮膚創傷が血流が悪いために壊疽(えそ)になってしまうことさえあります。
    巻き爪ができて化膿しているなら皮膚科の先生に診てもらいましょう。

    もしそれでも治らないようでしたら
    創傷ケアセンターに相談してもよいでしょう。


    巻き爪が原因で指が壊疽になった例


    胼胝(たこ)の注意点

    糖尿病があり、足に胼胝(たこ)があるのに、
    痛くないので放っておいてはいませんか?

    もし足の感覚がなくなる末梢神経障害
    (まっしょうしんけいしょうがい)も
    併発している場合は、足に胼胝があっ
    ても全く痛くない可能性があります。

    しかし硬い胼胝を放っておくと、
    それが石のように働いて皮膚の下の
    組織を痛めてしまいます。
    胼胝の下に皮膚潰瘍(かいよう)が
    できているのに、知らないだけかも
    しれないのです。

    ある調査によると、糖尿病性足潰瘍の233件のケースの内、
    なんと82.3%は胼胝が原因でした。

    糖尿病があり足に胼胝がある人は、フットケアクリニック、または皮膚科で胼胝削りをしてもらいましょう。

    もし、胼胝の下に皮膚潰瘍ができていたら、創傷ケアセンターに相談してもよいでしょう。

    参照:Outpatient Care and Morbidity Reduction in Diabetic Foot Ulcers Associated with Chronic Pressure
    Callu s, Ronald A. Sage, DPM, Julie Kate Webster, DPM and Susan Gross Fisher, PhD
    Journal of the American Podiatric Medical Association Volume 91 Number 6 275-279 2001

    しもやけの予防

    冬になるとしもやけができて足がかゆくなる方も多いのではないでしょうか。
    しもやけができて皮膚がやぶれると、血流の悪い方は治りが遅くなります。しもやけの予防について少し学んでみましょう。

    しもやけは、皮膚の血管が寒さにさらせれ、一時的にうっ血するためで、5℃前後の気温で寒さにさらされた後、12~24時間後に生じます。1日の外気温または皮膚温度の差が大きい時に起こるので、冬を中心に見られます。汗をかいた後の手足は気化熱の作用でしもやけができやすくなります。
    赤く、かゆくなった後、1-2週間後に自然に治りますが、皮膚が破れてしまうこともあります。血流の悪い人はいったん皮膚がやぶれると皮膚が治りにくくなります。その場合は創傷ケアセンターに相談してみましょう。
    予防としては、手足を暖かくすることです。このごろはハイテクの暖かい靴下がありますので、それをはくのも一案でしょう。また足に汗をかいたら、靴下をすぐ取り替えることも大切です。

     

     

     

    参照:
    1.凍傷:形成外科の治療指針 update 2010 I 創処置総論、大谷一弘、上田晃一
    2.しもやけと自己免責疾患、診断の指針・治療の指針、後藤光、綜合臨牀 volume 58 number 12

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