ブルートウ症候群(アテローム塞栓症)
突然足の指が紫色になって心配になったことはありませんか?
もしかするとブルートウ症候群の可能性があるかもしれません。
きのう指に重いものを落としてしまった、新しい靴を履いて指が痛かった、マラソンで足を酷使した、など明らかに足に外傷があったなら、ブルートウ症候群ではない可能性が高いでしょう。
しかし、こういった原因がないのに、突然足の指が冷たくなった、痛くなった、紫色になってきたという場合はブルートウ症候群の可能性があるかもしれません。これはアテローム塞栓症ともいい、足の非常に小さな血管が、上半身からの血管を通しておりてきた動脈硬化性プラークで詰まってしまう症状です。
足の指が突然冷たくなって、紫色になったとしても、すべてがブルートウ症候群とはいえません。他の病気としては脈管炎、糖尿病による足の指の傷なども考えられます。
治療法は微小血管が詰まる原因となった動脈硬化性プラークがどこから来たのかを突きとめることから始まります。
足の指が紫色になっただけだから、ちょっと様子を見よう、ということで、足をマッサージしたり、ぬるま湯につけて暖めたりしてごまかしてしまうのは大変危険です。どの科にかかっていいのかわからない場合はまずかかりつけのお医者さんに相談してみましょう。または創傷ケアセンターにまずは連絡をしてアドバイスを得るという方法もあります。
参照:Marx: Rosen's Emergency Medicine, 7th ed.
ブルートウ症候群
靴のサイズ
靴を選ぶ時、長さはわかりやすいけれども、幅をどうしたらいいか困ったことはありませんか? 足にあわない靴を履いていると足の傷の原因にもなります。靴が原因で足に傷が出来てしまったため、創傷ケアセンターで治療を受けていらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。自分の正しい靴のサイズを知ることはとても大事です。
靴にはJIS規格があります。例えば
足囲(そくい)とは足の幅で一番
出ているところをメジャーで一周
計った長さです。
足幅とは足の内側で一番出っ張った
部分から、外側で一番出っ張った部
分までを計った幅です。
例えば女性で足の長さが22cmで足幅
が95mm(9.5cm)の方はEEEの靴が合
っているということになります。
靴屋さんには必ず足の幅も測れる器具が置いてありますから、それを利用して、
足に合った靴を購入しましょう。
参照:
http://www.fha.gr.jp/data/size3.html
http://marushokututen.admesse.com/size.html
うっ帯性皮膚炎
足首あたりの皮膚が少し茶色くなって、足がいつもむくんでいるけれども、どうしたらいいかわからないことはありませんか?
こんな症状がずっと続くようなら、うっ帯性皮膚炎かもしれません。
原因:
うっ帯性潰瘍は慢性の皮膚炎で、静脈の高血圧が続き、慢性静脈不全が起きている人にみられます。また、手術をした下肢の静脈が上手く働いていない人にも起こります。
うっ帯性皮膚炎は慢性静脈不全の最初に起こる症状で、静脈性皮膚潰瘍(=静脈うっ帯性潰瘍=うっ帯性潰瘍)などの前段階の症状といえます。
症状:
足にむくみが見られ、皮膚は光沢をおび、茶色の色素沈着がみられます。
ひどい炎症がある場合は黄色くて透明な液が部分的に足からしみ出てきているかもしれません。
治療法:
弾性ストッキングをはくというのがひとつです。
弾性ストッキングは圧が30mmHg-40 mmHg(ミリハーゲ)が医療的効果があるといわれています。薬局などで売られている弾性ストッキングは圧が少し弱くhPa(ヘクトパスカル)で圧が示されていることが多いです(1.33hPa=1mmHg)。
しかし、上記のような症状がみられたからといって、必ずしもうっ帯性皮膚炎とは言えず、皮膚がんなど他の疾患である可能性もあります。
自己判断せず、創傷ケアセンターに相談してみましょう。弾性ストッキングをどこで手に入れればいいかなどのアドバイスももらえるはずです。
参照:http://emedicine.medscape.com/article/1084813-overview
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